阿蘇の自然

阿蘇地域には、火山や草原、水源など雄大な景観が広がっています。人と自然との営みの中で培われた豊かな自然景観は、訪れる人を温かく迎えてくれます。
ここでは阿蘇を代表する自然を紹介します。

根子岳(ねこだけ)

ビジターセンターの正面にそびえる山で、阿蘇五岳のひとつ。標高は1433m(東峰は1408m)ギザギザの山容が特徴で、悪さをした根子岳を阿蘇開拓の神が竹でこらしめたことからこのような形になったとの神話があります。
根子岳は見る角度によって全く違う姿となることから「七面山」とも呼ばれ、また、猫の民話から「猫岳」とも呼ばれ親しまれています。
大戸尾根ルートやヤカタガウドルートなどの登山道があり、四季を通して登山客で賑わっています。

らくだ山と草原

ビジターセンターの南側に広がる草原には、らくだのこぶのようなユニークな山があり「らくだ山」と呼ばれています。貫入岩でできているこの山は、横向きの柱状節理が見られるジオサイトのひとつとなっています。
らくだ山の麓では一年を通して放牧や採草、野焼きが営まれていて、阿蘇の代表的な景観である美しい草原を楽しむことができます。

中岳火口

阿蘇観光の中心ともいえる阿蘇山上では、活発に活動する火口を見学することができます。特に、活動が安定しているときに見られるエメラルドグリーンの湯だまりを見られる場所は日本でも数少なく、大地の鼓動を感じることのできる貴重なものです。

水源

阿蘇には全国平均の約2倍の降水量がみられます。降った雨は地下に蓄えられ、やがて地上にでてきます。カルデラ内には、環境省名水百選に選ばれた白川水源や多くの良質の水が湧き出す南阿蘇村湧水群、高森湧水トンネルなど数多くの水源が点在しています。

雲海

春や秋の早朝、放射冷却によって霧が広く発生する自然現象のことをいいます。北外輪や東外輪、南外輪山などから見る雲海は幻想的で、阿蘇五岳が雲の海に浮かんでいるように見えます。

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