らくだ山通信

烏帽子岳が登りやすくなりました♪

今年の冬は例年以上に寒いようですね、今日も雪交じりの雨が降っています。薪ストーブのじんわりとしたぬくもりが身にしみる日々です。

先日5日、環境省が実施した烏帽子岳登山道整備の完工式が開かれました。

式典のようす

烏帽子岳は2時間程度で往復することができる人気の登山コースですが、西側と東側の登山道の斜面が滑りやすく、注意が必要でした。特に滑りやすい数カ所に丸太等を用いて、浸食を予防するための柵などを設置しています。

式典のあと、ジオガイドの坂田さんの案内で整備箇所を確認してきました!

草千里からの登り口

ここは特に滑りやすいため、登山者が登山道の脇を歩くようになり浸食の拡大がみられていました。階段状になった今は、とても歩きやすくなっています。洗掘予防のための自然石や麻で作られた土のうなども設置してありました。

山頂から眺める草千里ヶ浜

烏帽子岳の山頂は360度の大パノラマを楽しむことが出来ます。ここから見る草千里ヶ浜の姿は、岡本太郎さんが「太陽の塔」を制作するときのモチーフにしたという話があるんだとか。最近二つの池の水が減少傾向にあります。なぜなのでしょう。。この池にはカモたちもよく休憩に訪れます。

雪のご褒美♪

阿蘇市や南阿蘇村、火山博物館の職員さんらと一緒に気持ちよく登山することができました。ススキをふんわりと覆う雪の柔らかさ、不思議と冷たく感じませんでした。

烏帽子岳の東側ルート

ここも普段は相当気を使う下りでしたが、階段状になっていて歩きやすかったです。修学旅行生などの団体さんには特にいいと感じました。

アセビPieris japonica

雪化粧したアセビは、クリスマスムードを感じさせます♪ヤシャブシの実やノリウツギのドライフラワーなども彩りを添えていました。

烏帽子岳のルートを紹介するおおきな看板

烏帽子岳は牛が登る(山頂に牛糞の落とし物があることも!)こともあるため、牛道がいくつか通っているのですが、馴れない方は間違ってその道を歩き迷ってしまうこともあります。今回の整備では、道迷いを防ぐための立ち入り制限の柵が張ってあり、これはいいなと感じました。皆さんも是非烏帽子岳登山を楽しんでください。

歩きやすくなったとはいえ、軽装での登山は控えましょう。また、登山道を歩く際は脇にある植生を踏みつけることのないよう「思いやり登山」で楽しんでください♪

さて、最後に素敵な写真展のご案内♪

我らがパークボランティアのメンバー、橋本隆男さんの写真展が自然公園財団阿蘇支部(公園情報センター)にて開催されています。

写真展のようす

橋本さんは阿蘇地区パークボランティアの会の発足当時からずっと阿蘇の自然を撮り続けてきました。愛情たっぷりの写真達を是非ご覧ください。

詳しくはアクティブレンジャー日記をどうぞ♪

http://kyushu.env.go.jp/blog/article.php?blog_id=990

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