らくだ山通信

草の海を見に行こう♪

夏、真っ盛りの阿蘇野草園。ツクツクボウシ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミの大合唱中です。

ブログの更新が滞りがちですが、毎日たくさんのお客さまと、いきもん観察楽しんでます♪

お行儀良くきんきんさん座りをして、うぐいす笛つくり♪

クラフト体験とっても賑わってます、ありがとうございます!夏休みの自由工作に、阿蘇の旅のおみやげにおすすめです。

ガイドウォークは、毎日同じところを歩いていても新しい発見の連続で、わくわくしっぱなし♪

4日は毎月恒例いきもの調査でした!!

エダナナフシとナナフシモドキを比べっこ♪

触覚の長さを見ると、違いがよくわかるね。ちなみに、よくいう「ナナフシ」と呼んでいるのが「ナナフシモドキ」のこと。「もどき」ってついていますが、れっきとしたナナフシです。ナナフシ(枝)に似た、という意味でのモドキなんだとか。

ナツアカネSympetrum darwinianum

阿蘇っ子は、虫取り網使わなくても、ほら!このとおり。ナツアカネを手づかみで捕まえました!捕まえてからじっくり観察するのも楽しいですよ。

マユタテアカネSympetrum eroticum

額のところ(前頭部)に眉のような黒丸があることからこの名があります。が、私には鼻の穴にみえてしょうがありません。マユタテアカネのメスには、翅の先に黒いふちどりがあっておしゃれさんです♪

ルリモンハナバチThyreus decorus

前回も紹介した「ブルービー」、来館者の人気者です。ちなみにルリモンハナバチは自分では巣を作ったりエサ集めをせず、他のハチ(ケブカハナバチ類)の巣を利用する「労働寄生」が知られています。ちょっとずるがしこいですね。

でも、これも長い時間をかけて培ってきた生き残り戦略の一つ。姿かたちだけでなく、生態に目を向けてみるのも面白いですね♪

ヤツシロソウCampanula glomerata

濃い紫色がとっても艶やかな、阿蘇を代表する野の花。昔は盆花として親しまれていました。この花が墓前に手向けられていたなんて、ご先祖様はさぞ喜んだことでしょう♪

ヤツシロソウは熊本県の希少野生動植物種に指定されており、採取等が禁止されています。

ヒオウギBelamcanda chinensis

「檜扇」と書きます。名の由来は、葉の様子を観察してみるとよくわかります♪「ぬばたま」と呼ばれるつやつやした実がなるのが楽しみ。

ベンケイソウHylotelephium erythrostictum【横田整一郎様撮影】

白雪のようなかわいい花をつけます♪葉っぱが耳たぶみたいに肉厚です。

ミズタマソウCircaea mollis【吉岡理郎様撮影】

私が大好きな花♪今、見頃です!早朝や夕立のあとなどは、写真のような宝石をみることができます♪虫眼鏡ば持って、でかけたくなります!

ツタParthenocissus tricuspidataの吸盤【吉岡理郎様撮影】

いわゆる「かずら」と呼ばれる蔓性植物は、さまざまな戦略で他の植物に絡もうとします。ツタは、写真のような吸盤をぺたっとくっつけて絡みついていきます。結構、頑丈なんですよ!!カエルの手みたいで、おもしろいなあ♪

草の海をみながらひとやすみ♪

遠見塚展望所へ向かう坂の途中。らくだ山の麓に広がる草原が、規則正しく波打つ様子はなんとも涼しげ。

まだまだ紹介したいいきものが多いですが、次回に続きます!! 

 

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