らくだ山通信

近況報告と、いきもの紹介

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしだったでしょうか。

阿蘇は大変、大変賑わいました!ビジターセンターも、みんなの笑顔で溢れていました。今ようやくスタッフのはるちゃんと私は、ほっと一息しているところです。

新緑の美しさは、目にやさしく映ります。

ウリハダカエデAcer rufinerve

29日は、毎年恒例の阿蘇地区パークボランティアによる阿蘇野草園自然観察会を開催しました♪

開会式のようす

今年もたくさんの参加者と、春の自然観察を楽しみました。

ケヤマウコギEleutherococcus divaricatus

ケヤマウコギやクサソテツ(こごみ)、ハナイカダ、ワラビやゼンマイなど、昔から山菜として親しまれていた植物についても学びました。

阿蘇地区パークボランティアの重鎮、山村將護さんと高村貴生さんから、自然とともに生き、ありがたみをもって山菜をいただくこと、そして国立公園におけるマナーのお話し等をいただきました。

旬の味覚に、にっこり笑顔♪

お楽しみは、休暇村南阿蘇の協力による山菜の天ぷらとだご汁♪

贅沢な観察会でした。

活動のようす

連休前は、西南学院中の生徒50名と竹細工体験も行いました。

随時開催しているミニクラフトもおすすめですが、繊細かつ私たち日本人になじみ深い竹細工の魅力にふれられるということで毎年好評です。

ではここからは、連休前からたまりにたまった阿蘇のいきものたちの姿を紹介します!

コンロンソウCardamine leucantha

群生するようすは、一面の緑に雪が舞い降りたかのようにみえてとってもきれい♪

ヤマガラParus varius

マットの毛をむしりとっているところ。このヤマガラの巣はきっとカラフルなことでしょう。

スズメPasser montanus

ヒナにエサを運んでいます。イモムシをくちばしにいっぱいつめこんでいます。

リュウキュウサンショウクイPericrocotus tegimae

イモムシをゲットして枝に打ち付けているところ。

クロツグミTurdus cardis【大石英雄様撮影】

連休前から高らかにさえずる様子をみることができます。地面でエサをついばむことも多いです。

アカハネムシPseudopyrochroa vestiflua【大石英雄様撮影】

ヒゲをゆらゆらさせながら葉っぱの上でよくみかけます。成虫は花粉や花の蜜を食べ、幼虫は朽ち木の中で材や他の昆虫を食べて育つそう!

イタドリハムシGallerucida bifasciata【大石英雄様撮影】

名前のとおり、イタドリやギシギシなどの葉っぱを食べます。このときはお花見かな?

ヒメクロオトシブミPseudopyrochroa vestiflua【大石英雄様撮影】

オトシブミの季節がやってきました♪こちらは野草園でも一番なじみ深いオトシブミ。クヌギやコナラ、バラ科などの葉っぱを巻いて揺籃(ようらん)をつくり、幼虫はその安全なシェルターの中で育ちます。

ウスモンオトシブミApoderus balteatus

キブシやウツギなどの葉っぱを好みます。だいたい20分くらいあれば揺籃を完成させるようです。1センチにも満たない小さないきものが大きな葉っぱを巻いていく様子は必見です!感動します!!

ニホンアマガエルHyla japonica

スイバの葉っぱをベッドにひと休み。

ニホンアナグマMeles meles

よく行動するルートが決まっているようです。ミミズを掘り出して食べていました。

カラス注意の看板

展望所周辺では、さまざまな野鳥が繁殖行動をしています。特にカラスが敏感で、頭に攻撃してくることもありますので、ご注意ください。
 
少し不思議なのは、襲われるのはなぜか男性ばかりということ。白い帽子でも、だめなようです。何か理由があるのでしょうか。。
 
最後に、お知らせです。
今日と明日の2回、NHKの番組内で阿蘇の自然を紹介する取り組みが放送されます。今日の夕方は「クマロク!」の中で6時半ごろ、九州沖縄の方はご覧いただけます。
明日は「おはよう日本」内で7時半ごろ、こちらは西日本で放送されるそうです。阿蘇の動植物のいきいきとした表情を是非ご覧ください!

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